更新 2020-01-25
2019-08-19
高校野球は、毎試合、ひたむきにボールを追い続ける高校球児のプレーに釘付けになってるファンも多いことだろう。
その中で、17日の第3試合で、延長戦に入り、昨年から導入された新ルールが適用された。
タイブレーク方式である。
高校球児の疲労や時間の短縮化を図る目的のようだが、他のスポーツでも理由は様々だが、導入され、一定の効果が出ているように思われる。
今回は、このルールはどういうものか? また、プラス新たな提案をしたいと思う。
高校野球の投手温存の是非については、こちら ↓
なぜ、高校野球のタイブレークが導入されたのか?
タイブレークの導入背景
野球におけるタイブレークとは、通常9回の攻防で勝敗がつかないとき、
→12回まで延長を実施し、そこでも決着が着かない
→ノーアウトランナー1・2塁からとなり、攻撃側有利で試合が開始される。
というもので、日本高校野球連盟(高野連)は、数年前から故障の予防の観点から導入を検討しており、一昨年の春の選抜より運用された。
他のスポーツの状況
形が違うが、テニス、ソフトボールは既に実施済みで、オリンピックなどの国際試合における野球にも導入されている。
選手の怪我防止の意味合いもあるが、試合の長期化を避けたいメディアの商用としての意向もあるようでならない。
昨年、運用された夏の試合経過
星稜(石川)と智辯和歌山(和歌山)の試合で、両投手投げ合い、9回終わって1-1の同点で延長戦。
その後、12回まで決着つかず、タイブレークとなるのだが、今大会注目の星稜のピッチャーが一人で投げ抜いて投球数が150球に達していた。
13回からタイブレークが始まるのだが、選手は疲労困憊で早く決着させるための1点をとりにいくために送りバントを繰り返す。
しかし、両チームともうまくいかず、無得点。
これが1点を取るためのセオリーだと思うが、相手も解っているのでそう簡単には決まらない。
14回、ついに星稜のサヨナラホームランで決着がついた。
星稜のピッチャーは、1人で投げ抜いて23奪三振、3安打、1失点の大変素晴らしい投球でしたが、165球、2試合以上の投球数となった。
タイブレークのルールについて
今後も必要なのか?
結論は、『必要』と思われる。
選手は疲労の限度を超えていて、さらに連日の猛暑を繰り返すこの時期、体調面を考慮するうえで、早期決着をさせるためには必然と考える。
さらにピッチャーにおいても連日、試合となり疲労を極力減らすことにおいても、重要と思われる。
ただ、ひとつ気になったのは、ノーアウトランナー1・2塁からの攻撃についてである。
まずは、得点の入りやすい確率を上げるため、送りバントをしてランナーを2、3塁に進める手法が多用される。
こうすると、相手チームにプレッシャーを与えるには有効であるが、各チーム手馴れてない分、他の攻め方についても検討の余地があると考える。
また、このルールには改善の余地がありそうなので、ここで、新たな提案がある。
新たな提案
①現行の13回からでなく10回から開始としたらどうか?
②タイブレークに入った時点でピッチャーも交代したらどうか?
どちらも、選手の体調面、疲労度合いを考えたうえでの内容だが、異論もあるかもしれない。
高校3年間、わき目もふらず、ただひたすら無我夢中に練習し、甲子園を夢見てきた選手には、決着がつくまで試合をさせてあげたいと思う。
また、あるチームには、1人のピッチャーに頼らざる得ない場合もあるだろう。
しかし、時代は変わってきている。
特に、ピッチャーの1試合165球は異常である。
国際試合になれば、1試合の球数制限や、次の試合登板できないルールなどが導入され、選手を守るべく仕組みがある。
これまでのルールを常に見直す必要はあると考えるし、即導入が難しければ、地方大会などで試行して検証したらどうかと思う。
まとめ
・高校野球のタイブレークは必要と考える
・ただ、ルールの改変は引き続き必要と考える
この試合を機にさらに議論を続けて、選手ファーストのよりよいルール作り・改正を実施して欲しいものである。
コメント
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