家を買いたい!でもこれだけは知っとこ  〜土地探し(自然災害から身を守る)〜

住まい

みなさん、初めまして。

 建築建設業界に就職して20年を超え、建築士も十数年前に取得し、
仕事がら多少知識も得られたので、住宅を購入する際に
土地(性格・素性)について知っておいた方がいいと思う事
書いて行きます。

 近頃は、ライフスタイルの多様化、趣味趣向、価値観も人それぞれになり、住宅に求める優先順位も人それぞれです。

 せっかくの高い買物をする訳ですから、後悔はしたくないですよね。

   特に戸建住宅を購入検討している方々は、なんと言っても土地選びが、重要となります。家に対する憧れ、妄想が膨らんでもそれが収まる場所が無いとイメージの具体化が難しいものです。

 では、その土地の選び方ですが、場所、広さ、価格などは、専門の不動産屋さんにお任せするとして、私からは、その土地の性格及び性質を含めてもっと気にして欲しいところをお伝えします。

   まずは、候補地が絞れてきたら、次の事を調べてみましょう

     この記事の目次

1.土地の性格・素性を知る

1-1.川、沼など水に関わりのある地名なのか

1-2.
ハザードマップを確認する

1-3.
古地図(昔からの土地活用の流れ)を見る

 土地の状況って聞くと専門的と感じる方もいらっしゃると思いますが、土地(地盤)がしっかりしていないと建物が傾むいてしまったりこの選択次第で地震や川の氾濫などの自然災害被害を最小限に出来たり、地盤が弱いために予想もしない地盤補強が必要となり、それが計画総予算に跳ね返ってきますので、知っといて損はないと思います。

川、沼など水に関わりのある地名なのか

 その場所が水に関わる地名は、昔からその地域が水にゆかりがある事を示します。地名の前後に水にかかわる漢字やさんずいのつく地名川○、○沼、○田、○水、河〇の他、○谷など)過去に水が溜まりやすかったり、その特徴を利用した水田は、水が引きにくい場所となります。(谷も、昔から水が比較的集まりやすい所)そのため、地盤も比較的弱い地域が多いです。

ハザードマップを確認する

 市役所、民間会社が公開しているハザードマップ他というものがあり、それを見れば検討している場所の付近でどんな災害が起こる可能性があるのかを調べる事ができます。また、下のリンクでは、主要都市の洪水、高潮、土砂災害、地震防災及び危険度等を見ることができます。

https://disaportal.gsi.go.jp/

国土交通省  ハザードマップポータルサイト
~身のまわりの災害リスクを調べる~ より引用

古地図(昔からの土地活用の流れ)を見る

市役所、図書館で古地図を見て、その場所がもともとどのような土地利用がされていたかを調べるものです。
例えば見た目はきれいな造成地であっても、もともと沼や田んぼ谷などが埋め立てられて造成地となっている場合、当初の見る影もなく、地盤状況は、比較的弱いケースが多いです。
以下に過去の利用状況がわかるリンクを参考に貼っておきます。

http://geolib.gsi.go.jp/node/116

地理空間情報ライブラリー より引用

 一方で、住めば都という話しもあります。また、土地選択の中で、ぞれぞれ皆様の置かれた状況の中で判断しなければならない状況も当然あると思います。でも、一生にあるかないかの買い物をとなり、また、これまで住宅検討されている方々のうち、意外に土地状況を事前に調べる・知ることの優先順位が低いと感じていたので、慎重にこれらの内容を検討したほうが良いと考えます。

 それと、以下は、少し過激なものかもしれませんが、江戸川区のサイトの避難のタイミングの資料の中に『ここにいてはいけません』の注意喚起がありました。ご参考に!

江戸川区水害ハザードマップ(2019年5月発行)

江戸川区水害ハザードマップ より引用



 ~次回は、土地(敷地)の見方についてお話します~

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