【提言】甲子園で投げる投手、温存の是非について

スポーツ全般

更新 2020-01-25
2019-07-29

先日、春の選抜高校野球の出場チームが決まった。

 

3年生が抜け新チームで挑んだ秋季大会の活躍と21世紀枠で選ばれたチームには、おめでとうと言いたい。

 

ただ、以前から気になっていることがある。

 

投手の起用法である。

 

昨年の夏、ある地方のピッチャーの起用法について賛否が起こっていた。

 

投球過多による肩・肘の怪我を防ぐために連投するべきか否かについてである。

 

投球過多を気にした監督が、投手を温存した結果、予選敗退が起こってしまったのである。



どうしてこのような事態になったのか?


ピッチャーの投球過多を守るためにはどうしたらよいか? 


これらについて、考えてみたいと思う。

高校野球のタイブレークの必要性についてはこちら ↓

【提案】高校野球タイブレーク方式について
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【この記事を読んで欲しい方】

・高校野球が好きな方

・学生時代にピッチャーをしていた方

甲子園出場を目指すため、投手温存した経緯

地域予選で、エースで4番の選手が高校3年最後の夏、甲子園を目指していた。

 

昨年ごろから注目され、細身だがオーバーハンドから角度のあるストレートとスライダーなどのキレのある変化球を投げる投手である。


また、2年生の頃に高校生史上最速163km/hを出した選手で今回とても注目されていた。

しかし、突出したピッチャーがいるチームには、その選手に頼りがちになってしまう傾向があり、2番手3番手が育たず、連戦連投を余儀なくされてしまう。


案の定、初戦、2試合目くらいは、球数を抑え温存出来るが、勝ち上がるにつれ、投球数が100球を超えて投げる試合が、数日おきに続き、いよいよ名門校との決勝、これに勝てば甲子園とい大舞台で、監督からのストップにより、投げることが出来ず、結果、負けて甲子園行きを逃してしまった。

投手というポジションについて

野球では、投手の出来で試合が決まるといっても言い過ぎでない。


そこは、他のポジションとは比較にならないほど人気があって、常に注目され、あこがれがたくさん詰まったこの場所で、野球経験者なら一度はマウンドに立ってみたいと思うだろう。


ひと昔前は、最初から最後のゲームセットまで1人で投げ切って勝利を掴むことが、あたりまえとされていた。



一方、潜在的には、投球過多による肩肘の負傷については、ある意味仕方ないものとされてた。。。。。



そんな輝きのある場所も時の流れとともに変わってきている。

 

先ほどのところで投球数に触れたが、今のアメリカメジャーリーグ、日本のプロ野球では、とっくにピッチャーの分業制が進み、登板間隔を5~6日置いた先発投手が投球が100球超えて投げることは、ほとんどないと言っていい。


気候、プレッシャーのなかで投げ抜くために変わってきたシステムだが、プロでさえ球数制限している状態なのに、真夏の過酷な中、プレッシャーを受けながら投げることは、肘や肩に負担を与え続けることになる。

また、肩・肘については、酷使しすぎると消耗して元に戻らなくなり、投手生命に終わりを告げることにもなる。

甲子園という『魔力』

高校の野球部に入れば、目指すところになるが、3年間毎日、すべてを犠牲にして熱心に野球に取り組み、実際に甲子園の土を踏めるのは、ごくわずかの人数である。

また、その各都道府県の代表校は、その底辺である各地域リーグのエースや強打者が勝ち上がったチームが集結するため、日本一を賭けて戦うの場所として最高の舞台になる。


そんな高校野球の聖地に惹かれるのは当然のことで、その一握りになりたい、1分1秒でも長く野球がしたい気持ち・想いが、高校球児を引き付ける『魔力』である。

今後の起用法について

そんな思いがあるから、『魔力』に取りつかれ、痛みを抱えたままや麻酔を打って投げ続ける投手が過去に何度も目にしました。


これでいいのでしょうか?


その当時のピッチャーのインタビューを見ましたが、その判断は適切であったと話していました。


 本人が良ければ何も問われないのでしょうか?


 痛々しい選手と正々堂々と戦えるのでしょうか?


プロでもほとんど見なくなった投球過多はやめて、投球数や投球回数、投球期間を設けるべきだと考えます。


ワールドベースボールクラッシックで採用された投手起用ルールを高校野球でも適用して選手の守るシステム作りも重要と考えます。


これから始まる甲子園が怪我のない、熱戦を期待したいのでルール改正すべきと思う!

コメント

  1. […] 2. タイブレークのルールについて2-1.今後も必要なのか結論は、『必要』と思われる。選手は疲労の限度を超えていて、さらに連日の猛暑を繰り返すこの時期、体調面を考慮するうえで、早期決着をさせるためには必然と考える。さらにピッチャーにおいても連日、試合となり疲労を極力減らすことにおいても、重要と思われる。ただ、ひとつ気になったのは、ノーアウトランナー1・2塁からの攻撃についてである。まずは、得点の入りやすい確率を上げるため、送りバントをしてランナーを2、3塁に進める手法が多用される。こうすると、相手チームにプレッシャーを与えるには有効であるが、各チーム手馴れてない分、他の攻め方についても検討の余地があると考える。また、このルールには改善の余地がありそうなので、ここで、新たな提案がある。2-2.新たな提案①現行の13回からでなく10回から開始としたらどうか?②タイブレークに入った時点でピッチャーも交代したらどうか?どちらも、選手の体調面、疲労度合いを考えたうえでの内容だが、異論もあるかもしれない。高校3年間、わき目もふらず、ただひたすら無我夢中に練習し、甲子園を夢見てきた選手には、決着がつくまで試合をさせてあげたいと思う。また、あるチームには、1人のピッチャーに頼らざる得ない場合もあるだろう。しかし、時代は変わってきている。特に、ピッチャーの1試合165球は異常である。https://elmoume.com/koushien-tousyu-onzon/※詳細は、 甲子園 投手 温存の是非についてをご覧ください。国際試合になれば、1試合の球数制限や、次の試合登板できないルールなどが導入され、選手を守るべく仕組みがあります。これまでのルールを常に見直す必要はあると考えるし、即導入が難しければ、地方大会などで試行して検証したらどうかと思う。 […]

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